2023年5月1日、株式会社縁恩(エノン)の登記を申請し、2023年5月30日時点で法務局、年金事務所、税務署等の役所関係の手続がほぼ完了しました。
上記すべての手続を私一人で行ったため、総額115,300円という日本国内最安の費用で株式会社縁恩の設立登記が完了しました。
「私一人」と書きましたが、お世話になった上掲の役所の方々の手厚いご指導およびご協力を頂いたおかげです。
そして、何よりも、これまで45年間、つまらなくて未熟な私と関わってくれた全ての方々のおかげです。
その上で、我が社の名前「縁恩」の由来についても書いておきます。
人生100年と言われる現在、残りの人生を自分のためではなくヒトのために捧げたいという一心から、この「縁恩」という弊社の名前にしました。
これまで45年間の人生で様々な方々との「ご縁」のおかげで、無事に死ぬことなく生きてこられました。その様々な方々への「ご恩」を残りの人生をかけてお返ししたいという強い意志で「縁恩」と名付けました。
帝王切開で生死をさまよう母子を助けてくれた姫路日赤病院の方々。
保育園・幼稚園でお世話になり、前へ前へと出る性分だった私を心配した母に対して、「もっと前に出たらいいんです!止めてやらないで下さい。」と仰った景福寺保育園の副園長。
また、そのような性分を存分に発揮した幼稚な私を常に笑顔で優しく保育してくれた三俣先生。
体が弱くて小児喘息を患う私を治療してくれた、くろさか小児科の黒坂先生および看護師の奥様。
小学生の時、学校の非常ベルを鳴らした私を叱りもせず奔走してくれた井上先生。
またヤンチャだった小学生の私を課外活動の金管バンドクラブと合唱クラブに入れてくださり、音楽の楽しさを学び、そのヤンチャだった性格を矯正してくれた同じく井上先生。
中学生の頃、いわゆる不良仲間との交流に口出しせず、あたたかく将来を見守ってくれた3年の担任の数学の上月先生。
高校生の頃、学年でビリから2番めなのに早稲田に行くと豪語していた私を「大丈夫か?」と笑顔と真顔が混在した記憶が強い、優しかった2年の担任の英語の田中先生。
また日本史の逸話を色々と教えてくださり、歴史の面白さと深さを教えてくれた日本史の藤井先生。
受験勉強を大して進めず、小説ばかり読んでいた私を「文学少年のエバラ」と皮肉りながら、現役合格した立教に進学せず浪人を選んだ私を、笑顔で送り出してくれた3年の担任の国語の小林先生。
浪人時代、バイトとして雇ってくれた姫路の餃子菜館てんじくの社長および料理の楽しさ、働くことの楽しさを教えてくれた、てんじくの方々。
受験が無事終わり、お世話になった代々木ゼミナール神戸校で「なぜ東大を受けなかったのか」の問いにうまく返答できなかった私に詰問することなく送り出してくれた先生。
慶應義塾大学法学部法律学科の面接試験にて、「SFCも受けているよね?うちと両方受かったらどうするの?」と聞かれ、正直に「SFCに進学します!」と言ったのにもかかわらず、合格をくれた法律学科の先生。
早稲田を当初は志望しており、政治経済学部も法学部も合格したのに、当時は知名度の低い、慶應SFCへの入学を決めたことを咎めもなく送り出してくれた祖父、祖母、両親。
長い長い大学生時代、名前をあげればきりがないですが、SFCの先生の方々、SFCの事務所の方々、TAC横浜校の先生方および関係者のみなさん、そしてかけがえのない仲間たち。
就職氷河期真っ只中で多分にもれず、私も就職を諦めていたとき、私を知っているという女性の電話で通信業界を勧めてくれた方。
その通信業界に応募したら内定が決まったようなのだが、それを知らず、最終面接で「君、もう決まってるよ?何いってんの」と私のほうがあっけにとられたソフトバンクの最終面接でお世話になった方。
後日開催された、内定者のパーティーで、入社試験にて面接をしてくださり、営業の楽しさを再確認させてくれた方を含め、出席者のソフトバンクの方々および内定者の方々。
3000人の新卒採用に奮闘していたソフトバンクの両国国技館でのイベントにて、既に内定している私を招待してくれた人事部の方および初めて見る大演説で圧倒してくれた孫さん。
日本橋箱崎の本社に呼んでくださり、営業をやりたいと主張する私との面談の中で「君、シンプルだね」と言われ、未熟な私はイラッときたが、後に褒め言葉と気づかせてくれた、ソフトバンク人事総轄部長。
また、人事総轄部・採用統括部・新卒採用部で働いていたときの仲間。
そのソフトバンク人事部で色々とお世話になった方々。また、営業企画、営業その他のソフトバンク関係者の方々。
あっけなくソフトバンクとは縁が切れ、地元に戻ってプラプラしてたころ、バイトとして雇ってくれた姫路駅前のセブンイレブンのオーナー夫妻。
塾講師に採用してくれた早稲田ゼミの米田塾長と先生方、そして愉快だった生徒たち。
有り余った時間をオンラインで楽しませてくれ、ときにはタイやインドネシア、台湾、香港、オランダを一緒に旅してくれた、世界中のcamfrogのみんな。
プログラマーの経験がないのに雇ってくれたICT株式会社の方々。
上行結腸ガンから救ってくださった姫路医療センターの小原医師はじめ看護師の方々及び関係者さま。
貴重な経験をさせてくれた神戸新聞地域創造の方々。そして、退職前の会合にて「さくら」を熱唱され、またいつか何処かで会える日を楽しみにしていると仰った神戸新聞社長。
さらに三次元物理探査船「たんさ」にて貴重な経験をさせてくれたAGSとOGFの方々。
そして「たんさ」にて、洋上の素敵な時間を共有した、世界中のクルーのみんな。
上掲以外にももっともっと様々な方々との「ご縁」があるのですが、それらのすべてを「ご恩」として積極的に倍返し以上させていただきたいと思います。
そして、現在「ご縁」のある方々を大切にし、将来出会う方々との「ご縁」を期待以上に楽しみにしております。
最後になりましたが、短くてつまらないはずであった私の人生を、ここまで長くて楽しいものにしてくれたのは、全てひとえに皆様のおかげです。
生きている意味を知らせてくれた皆様とのご縁から頂いたご恩を微力かもしれませんが、全身全霊で残りの人生かけて社会に還元します。
株式会社 縁恩
代表取締役社長 江原克徳
2023年6月14日