金曜日の降雪と寒さが嘘のような、好天の週末だった。
そんな好天の中、昨日、11日は建国記念日だったので、氏神である大宮八幡神社へ。
午前中の遅い時間に訪れたためか、一足は少なかった。
その後、昼が近いこともありお腹も減っていたので、近くのロイヤルホストへ。
そのロイホは駐車場があるのだが、残り少ないが空きがあったので駐めることができた。
店内に入ると待っている客が2組ほどいたが、それほど待つこともなく席へ案内された。
ロイヤルホストに来ることは久しぶり過ぎたが、メニューを見ると、さらに心が踊るのが分かった。
悩み悩んだ末に、ハンバーグと海老フライ、カニクリームコロッケがセットになったものを注文した。
もちろんライスも頼んだが、ウェイターに大盛りにできますけどと勧められたので大盛りにした。
しばらく経つと「ジューッ」という鉄板の焦げる音ともにテーブルに届いた。
デミグラスソースをハンバーグにかけると、「ジューッ」という音が更に増幅され、また香ばしい匂いが食欲を煽った。
すべてを美味しく平らげた後、新宿御苑へ向かった。
昨夜の雪で空気が洗浄されたらしく、空の青さと御苑を覆う緑とのグラデーションが鮮やかだった。
そして、たまの贅沢、御苑内の「ゆりのき」でソフトクリームに舌鼓。
比較的濃厚な味わいのソフトクリームである。抹茶の粉が良い塩梅で苦味のスパイスを効かせていたのであっという間に平らげた。
苑内を散策しながら、熱海桜の人だかりを通り過ぎて、大木戸門から四谷の方に向かった。
たまに行く古本屋さんに入ったが、まだ開店していないと言われた。
失礼と思いながらも許可をいただき、店内で本を物色。
コーヒーを頂きながら、時折店主さんとお話した。
そして読みたいと思われる本を数冊購入し、御苑の駐車場に戻った。
駐車場内の車の中で、先程の戦利品を日が沈むまで読み耽った。
日が沈み暗くなり、集中力もかけてきた時、腹が減っていることに気づいた。
車を駐めたまま、御苑近くの店に入るか、車を移動させてどこか行くか考えた。
しかし、結局は家へと向かい、帰宅することにした。
極めて平和ないつもどおりの土曜日だった。
このような日々がいつまでも続けば良いと思う一方、このままではダメなんだと思わされた。
このような相反する感情こそ、ギリギリの縁でしか感じられない「生きている」という実感なのではないか。
生きることの苦しみを味わいながら、それにも関わらず生きる希望を抱いて生きようとする。
生きるしかないんだ。