SNS時代を生きるニーチェの子孫

ファストファッションブランドのGU(ジーユー)が国際女性デーに新たなプロモーション映像(CM)を公開しました。

ご覧になってない方は是非ご覧になって下さい。

(2022年7月30日現在、非公開)

出演:中条あやみ,ゆりやんレトリィバァ,松本まりか,海音,佐藤かよ,斉藤美和,AYA,福士マリ

ご覧になって感想はいかがでしょうか。

「何が自由だ、青臭い」「国際女性デーなんてアホらしい」などと思われた方もいるでしょう。さらに政治情勢に明るい方は「ウイグル人を強制労働の下請けに使ってるトンデモナイ企業だよな、ユニクロって」と思われた方もいるでしょう。

確かにごもっとも。仰ることは間違っていません。

しかしながら、そういう政治的な、またジェンダー問題的な思惑、さらにはマーケティング的な思惑を差し引いても、私はこのCMが大好きです。

ニーチェの「強者」をまさしく表現しているからです。

ニーチェの強者と弱者に関しては下記のとおりです。まずは「強者と弱者とはなんぞや」について書いていますので一読下さい。

ニーチェの「強者と弱者」

ニーチェの考え方で「強者と弱者」というものがあります。これは権力を持つものと持たない者、支配者と被支配者という区別を意味しているものではありません。

「強者」は創造力を持ち、行動的で積極的に物事を作り出して生を楽しむことを知っている人間のことです。一方で「弱者」はその逆で自分に価値を見出すことができず、そのため自分の価値評価は屈折したものとなります。

人間は誰しも弱い部分があれば強い部分もあると思われます。つまり完全な「強者」はいないはずで、一方の完全な「弱者」もいないはずです。だからニーチェはその不完全な我々人間が持つ「弱いところを克服して強くなれ」、つまり「弱者」から「強者」になれと伝えたかったのだろうと私は思っています。

強く生きる人々

このCMはまさしく「強者」たちを表現しています。

既存の権威や偏見、価値観などの弱者の欲望に基づいた非難や否定的な意見に対して、CMに登場する女性(強者)は全く気にせず自由に好きなことを行っています。

例えば、CMの中に、強者の高齢の女性が自撮りをしています。弱者は「自撮り?おいくつですか」と「高齢の女性が自撮りってダサい」という意思表明をしています。それに対して女性は「年齢なんて関係ある?(ないよね)」と返しています。

積極的、楽観的、肯定的、能動的などの強者の特性、つまりニーチェの言うところの自由精神をCMは表現していると私は思えてなりません。

もちろん自由には代償がつきものです。弱者からの非難、嫉妬、否定、消極的な反応などなど。

しかしながら、他者の価値評価を気にせず、強く生きる。さらには世間の価値観さえ変えていく。そういう能動的な生き方。これはファンションの分野だけに限りません。さらに女性に限らず、男性も、また男女にとらわれない生き方をされている方にも大切なことではないでしょうか。

蛇足になるかもしれませんが私の大好きなミュージシャン、B’zの稲葉浩志さんの歌詞にも強者がよく登場します。私は稲葉さんはニーチェの生まれ変わりだと思うときがあります。良ければ拙文を一読下さい。

下掲のinstagramもご覧になってみて下さい。CMは同じですが、コメントの量に圧倒されます。私も感動しすぎてコメントを書き込みしてしまいました。

(2022年7月30日現在、非公開)

拙文を読んでいただきありがとうございました。

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